今更刀剣乱舞にハマった。
今更刀剣乱舞にハマった。
ゲームは2017年に登録してゆるゆる始めているし、アニメだって見てたし、紅白歌合戦に出てた刀剣男士たちも目にしたのになんで今更なのか自分でも分からない。
加州清光がいちじくをかじるところを見ていたいという感情が大きすぎてすごい。
とても前の話からする
刀剣乱舞、ハマるまでは世の女オタク達がまさに狂喜乱舞しながらハマっているジャンル、というイメージだった。
ゲームのサービス開始当初、当時艦これをプレイしていた私には、艦これがウケたから安易に女性向けしたようにも感じてなんとなく面白くなく、しばらく遠ざけていた。
そんな私が刀剣乱舞を始めたのはなんとも切ない理由なのだが、就職して大学生であった頃よりも私生活にとれる時間、特に自宅でパソコンの前にいる時間が短くなり、艦これをプレイしている余裕がなくなったということにあった。当時(今もかな?)艦これはiPhone用のアプリをリリースしておらず、一方刀剣乱舞はiPhoneアプリが配信されていた。ゲームシステムが艦これに近いということは知っていたし、私はもともと二次元のイケメンが好きだったため、出先でもできる刀剣乱舞に手を出してみようかと思った。
とはいえ、ゲームを始めてすぐに刀剣乱舞にドハマりしたかというとそうでもない。
当時はなんかなじまないんだよな、くらいに思いながらだらだらとゲームをしていたが、今となるとその理由がわかる気がする。
刀剣乱舞には、ゲーム内に明確な物語が存在していない。
「歴史改変を目論む”歴史修正主義者”に対抗すべく、刀剣男士を各時代に送り込み歴史を守るために戦う」
ざっくり言うとこんな感じであり、逆に言うとこれ以上のストーリーらしいストーリーはほとんどないと言っていい。
えっ嘘でしょだってpixivの投稿件数があんなにあるのにみんなどこから妄想してるんだよと思うじゃんか、私も思ったんですけど、まあキャラクターたちがそもそも長い歴史という物語の中にある刀剣なのでみなさんそういうところから妄想したりとか、ゲーム中の台詞から妄想を広げたりとかなんかそういう感じだったんだと思います。(今はアニメや舞台やら刀剣乱舞としての物語を摂取できる媒体がある)
話を戻すと、刀剣乱舞にはストーリーがなくて、それをくみ取りたいという姿勢も特になかった当時の私はそこまでハマらなった。
このときのゲームゆるゆる勢の私は、ゲームの6面(詳しい説明は省くが戦闘システムが変わったりして体感難易度が急に上がる)でつまずき、そのままゲームからしばらく離れることになる。
(この間にアニメもあった…みてた、みてたんだけどゲームゆるゆる勢の私にはキャラが多くて覚えられないし、花丸はかわいくて癒されるし実質百合アニメだな~とか思いながら見てましたが、あんまり覚えてないので正直かなり流し見していたんだと思う…怠惰なオタクですまない)
そして時は2018年10月、刀剣乱舞をプレイしていたことも忘れかけていた私だが、職場の人事異動により部署が変わる。当然周りで仕事をする人も変わるわけで、そんな中私の隣の席になったのは女オタク(仮称をA川さんとする)だった。
ヒプノシスマイクの話を私がうっかりしてしまったことによりお互いオタクだと分かり、そのうちお互い腐女子ということも分かりすっかり安心しきった私たちは、仕事の合間にアニメやらゲームやらの話をするようになる。その中で話題に上がったのが映画刀剣乱舞だった。
A川「見ました?私、ゲームやってないんですけどオタクとしてやっぱり見ておいたほうがいいかなって思って明日見に行きます」
私「そしたら私も今週末見に行きますわ」
ということで映画を見たらまあよかった…。ゲーム刀剣乱舞で摂取できていなかった物語部分が一気に補完されたし、実際に刀を振るって、それに合わせて袂が揺れる、その様がとてもかっこよかった。
その旨をA川さんに話をしたら「いやめっちゃよかったですよね!?私ゲームはじめちゃいましたよ」って言われていや分かるそうだよな私もやりますわ、と思いゲームを再開。
それからの日々は隣の席のA川さんとゲームの進捗や今日の鍛刀結果を報告し合う日々。
やっぱり気軽に毎日どうでもいい話を面と向かってできるオタクが近くにいると人間捗ってしまうんですよね…。この頃はまだ明確に推しも決まらないしそんなにずぶずぶという感じでもなかったけれど、A川さんと話せるおかげで日々楽しくゲームしてました。(今も楽しくゲームしてます。)
異変
そして、先に述べた6面をようやくクリアした私は、ここでいよいよ刀剣男士を「修行」に旅立たせることができるようになる。
「修行」とは、一定レベル以上の刀剣男士を旅立たせると、「極」というより強力な状態で帰ってくる。ポケモンでいうところの進化みたいな感じ。
旅立たせてから帰還まで96時間かかり、その間1日1通、修行中の刀剣男士から手紙が届く。
私を狂わせる第一手は刀帳番号11番、今剣からの手紙だった。
ネタバレになるので内容については差し控えるが、正直泣いたのでそのまま「泣いた」とTwitterに書いたら刀剣乱舞有識者の友人から「刀ミュを見てくれ」という旨のリプライが来る。
刀ミュ見た
おすすめされたやつが登録してた見放題サービスにあったのですぐに見ます。「うそ~~~!?!?」って気持ち、ストーリーいいしみんなかわいくてかっこいいし、公式が本気でアイドルパロ始めちゃうし、情報量がすごくておばちゃんついてけないでも幸せ・・・みたいな気持ち。
今剣目当てで見始めたはずが、気付いたら加州清光(顔がかわいすぎる役者さんありがとう)を目で追ってる。ここで気が付く。私の推しって加州清光か?
一方うちの本丸は
私のゲームの加州清光を見てみたら全然レベリングしてなくってまだレベル11!赤ちゃんだよ~!って感じだったのでひとまずレベリングを始める。
加州清光、相当初期に手に入る刀なので私が今まで加州清光に全く興味がなかったことがうかがえる。
刀剣乱舞の仄暗さ
そもそも刀剣乱舞なんですけど、この世界観についてよくよく考えてみると結構しんどい。
だって武器として活躍する彼らは現代にはもう存在していなくて、そんな歴史を守るため、彼らが戦うなんて、なんか、なんか…。
刀剣男士は、歴史上、戦の中で以前の主(歴史上で彼らの使い手だった人物)を失った子達も多くいる。
以前の主が負けると分かっている戦。その結果を覆そうとする「歴史修正主義者」。そんな彼らから歴史を守り、以前の主が散っていくのを見届ける刀剣男士たち。(私が観たミュージカルではその辺の葛藤も鮮明に表現されていて、それがとても良かった。)
それと、ゲームをしていると感じるけれど、刀剣男士たちの戦い、もしかして終わりがないんじゃって思うんですよ。
ゲームの性質上仕方ないんですけど、たくさん、同じステージを周回するわけです。何十回何百回と。
ゲームのステージというのはある時代のある場所に行く、というていで成り立っていて、そこには当たり前のように敵がいつもいて、なんというか同じ時代の歴史を何度も何度も何度も守り続けるのって戦ってる彼らからしたらとても果てしない(もしかしたら本当に果てがない)ことで、時には傷つきながらそれを繰り返すしかない彼らって、と思ったらとても胸がきゅっとなってしまう。
あの時こうしてれば彼を助けられたかも、みたいなそんな歴史を助けることもできずに守り続けなければならない。何度も何度も。
私の推し(仮)の加州清光は、新撰組沖田総司の愛刀で、池田屋事件で切っ先が折れその後沖田が加州清光を使うことはなかったとされているそうです。
そのためゲームでの加州はよく「可愛がってほしい」だとか「愛されたい」だとかそういう台詞を口にします。重傷でボロボロな姿になっている状態では「こんなボロボロじゃあ愛されるはずない」みたいなことを悲痛に言います。
時間をさかのぼって歴史の現場に行ける彼らならば、きっと”そうじゃない”未来も作れるはずなのに、それは許されないなんて、なんてもどかしいんだろう。
私が愛してやるしかないのか…。(仄暗い話が大好きオタク)
と思っていたら加州清光のレベルがカンストしたのでいよいよ修行に出さなくてはと思いました。
なにが言いたいか全然分かんない記事になってきたのでもう終わります。
いつか刀ミュを見に行きたいけどそしたら一生沼から出てこれなくなりそうで怖い。とうらぶはいいぞ。
加州清光がいちじくを齧るところが見たい。